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雨滴啪噠啪噠地打在車窗上。

傳進耳裡的音樂並不是屬於現在這個時刻的曲子,S把目光從窗上的雨點移到手裡的i-POD。強烈到能打進心裡最最深處的爵士鼓節奏,從耳機裡透進來,再從自己身體裡震盪出去,到外面的世界。

S的視線又回到車窗的雨點上。她想,這雨就是水,而水成了雲,雲又成了雨,雨下至地面又成了所謂的水。無限循環無限反覆,這樣的人生輪迴有何意義?沒有生,也沒有死。然而,既然沒有死也就不會有生吧。

S發現最近的自己常在腦海中探討生死觀念。人類之所以生存,到底是為了什麼?要是單純像生物學所說的那麼簡單,僅僅為了繁衍而生存,那盡了這樣的「義務」後何必繼續存活下去呢?而為什麼「自殺」這個詞總有負面印象?「自殺」為什麼就是不負責任?如果覺得自己的人生已經沒有比此刻更好更完美,或是覺得自己的存在已無意義,「自殺」何嘗不可?

──碰!

天雨路滑,老人整個人跌坐在自己面前,那模樣非常滑稽。她硬是忍住笑,裝作沒看到快步離去。不久,她聽見後方的人似乎在叫喚自己。但她不想理會。那老人家跌倒並不是她的錯,況且她也沒有非得扶他起身的理由啊!S坐上了公車後,看向剛才老人跌倒的地方。一個中年婦女一手撐著雨傘,扶著老人緩行至計程車停置處。

「人還真好。」她輕笑了一聲。轉頭看了看公車裡面的,和自己讀同所大學的學生們,每個人的臉看起來既茫然又哀傷。這是一個屬於灰色的空間。狹窄的,潮濕的,灰色空間。

S從包包裡拿出手機看時間。這是沒有戴手錶的她的習慣。七點五十分。今天應該會遲到。但其實那種不是本科科系的廢課,不上也無所謂。不過早已被制約住的自己,還是會乖乖去上課,聽老師在講台上說著摸不著邊際的理論與學說。恰巧,男友這時傳來簡訊,要她今晚留下來陪他。收到這封簡訊的S,面無表情地將手機放回包包裡。她想,她今天並沒有那種欲望與衝動。總之,她不想做就是了。

公車駛至校園側門口,個個被灰色氣體包裹住的學生魚貫地下車去各自教室上課又或圖書館看書,又或買早餐等等。S忽感頭有點暈,決定翹課到圖書館休息。圖書館內學生不少,不過這裡氣氛比公車中還要好得多。但每個人卻都好像用功過度且蠕動緩慢的圓蟲子,蜷縮成一團又一團。

她拿出自己的論文,已經接近畢業時節,她的論文也即將撰寫完成。S邊翻著自己寫的論文,邊回想起自己的求學過程。

幼稚園的她上學只期待中午的點心時間;由於小學要讀六年,這六年,好長好長,感覺像壁虎尾巴那樣。切斷了又重生,切斷了又重生。

而國中,她曾經夢想考上明星高校,但有段時間她為偶像著迷傾倒不已,如發了瘋的程度。致使她成績如兒時溜滑梯那般,一直急速往下滑墜。不過,她是快樂的。就說是如兒時溜滑梯那樣的感覺。這樣的S最後當然是上了間普普通通還過得去的學校。但她早就想好自己未來要走的路,所以她並不難過也不焦躁。是很悠哉的。

上了高中後,S發現,她的班級中沒有一個人能懂她的幽默,而這樣的世界是淡而乏味的。就像自己說的語言和班上同學完全不同那樣,沒有人聽得懂自己在表達什麼。她決定要到一個大家能聽懂她的話的環境裡。於是她又設定了一個短程目標。二年級,重新分了班。這次,她終於回到大家都聽得懂她的語言的世界了。前面的一年,就當作是在異國旅行吧。

S目前就讀的大學是她自己真正喜歡的,也是當初的理想學校。不過,四年匆匆過去,她尋找不到自己下一個目標。於是,她這才明白現在自己的路已經歪七扭八,成了一個格局龐大的迷宮。她迷路了。有時,她以為可以一直走到出口的路,走到一半被一面牆擋住,她只好往回走;有時,她以為自己終於走到了出口,卻被告知此處仍是入口。

她常在這些擋在自己面前的大牆哭泣。不過沒有流下眼淚。因為是她的心在哭。她的臉上是沒有任何表情的。

仔細想想,或許現在就已經是她人生的頂點了。她走不上去,再走就會掉下來,掉至谷底。可能是無底洞也說不定。S皺起眉頭,她不想掉進那無底洞,要是把時間停留在這段也行。反正,這是她人生最為完美的時刻了。現在的S沒有任何目標,她沒有想要買的衣服,也沒有想去哪裡旅行,也沒有將來想做的工作。說到將來,其實她也不想要有「將來」。因為她認為,有「現在」就足夠了。

S突然想起村上春樹的小說《聽風之歌》中的少年,他最後自殺了。但這並不代表結局是悲劇。S感到高興,村上春樹的這部小說給了自己一個很棒的靈感來解決她的問題。

S收拾好一切後便搭公車離開學校,到距離最近的海岸。

海邊雨大風強,S拿出包包裡的、已裝訂好的論文,將其一頁一頁撕下,丟向天際。論文成了一張張殘破的紙,飛向海面,在海上浮浮沉沉。

「好漂亮喔……」S笑瞇瞇地望著那些胡亂紛飛在天空中與漂浮於海面上的紙張。她慢慢地往前走,不斷地往前走。她又想起了《聽風之歌》這部小說。或許,海裡最深處有個可以前往另一個星球的隧道也不一定。她不禁加快腳步,好想趕快去探尋那顆星球。

海水淹至腰部。
海水淹至肩處。
海水……海水……

一陣大浪打來。
S與世界切斷了所有連結。一切靜謐無聲。

 

 

 

【日文版】

 

 

雨の滴はポタポタと車窓に落ちている。

耳に入る音楽はいまの時に属する曲ではないから、Sが視線を車窓の上の滴から手にあるi-PODに移した。烈しくて心の奥深くまで打ち入るドラムのテンポが、イヤホンの中から身体に沁みてきて、そして、また身体から揺れ動いて出した。外の世界へ。

Sの視線はまた車窓の上に附いている雨の滴に移しきた。「この雨は水だ。で、水は雲になり、そして雲はまた雨になる。雨が地面に落ちると、また水というものになる。その繰り返しが無限にしたね。そのような人生はいったい何の意味があるのか。生もなく、死もない。すると、死はないからには生はないでしょう。」と彼女は思う。

Sは最近自分が心の中でよく死生観を考えているということに気づいた。人間は生きているとはいったい何のために。もし「生物学」の言うように、それは繁殖しかしないので、生きているものだ。では、この「義務」を果たしてから生き続いていく必要がないでしょう。ところで、どうして「自殺」という言葉はいつもマイナスのイメージが与えるのか。「自殺」とはどうして責任がないふるまいなのか。自分の人生は、もういまの時期は今後よりずっと良く、ずっと完璧すれば、また自分の存在は意味がなければ、「自殺」しては本当にだめなのか。

――ボン。

雨なので、歩きにくくなった。一人の老人がSの前に転んだ。その様子はとても面白かったから、彼女は笑いはしたがるが、無理に我慢した。無視ぶりをして、その場から去っていった。しばらくすると、後ろの方から、彼女に大声で呼びかけた。しかし、彼女は依然として無視したのだ。その老人が転んだのは彼女のせいではないが、しかも、その倒れた老人を助け起こさなくてはならない理由もないから。Sはバスに乗った後、老人が先程転んだところを見た。一人の婦人が傘をさしながらその老人を支えて、タクシーの駐車するところまで行った。

「優しいね。」彼女がくすくすと笑った。頭を回して、バスの中で自分と同じの大学に通っている学生たちを見つめた。みなも呆然として悲しそうな顔つきだ。ここは鼠色の空間だ。狭くて、じめじめとした鼠色の空間なのだ。

Sはカバンの中から携帯を出して、その上に映された時間を見た。それは腕時計をつけない彼女の習慣なのだ。7時50分、今日は遅刻するはずだ。実は本学科ではなく、そのつまらない授業を受けなくてもかまわない。だが、制約された自分はいつもきちんとその授業を受けに行って、上に立っていながら全くわからない論理と学説を話している先生の話を聞く。ちょうどその時、彼氏から「君が今夜泊まってほしい」というメールを受信した。そのメールを受け取ったSが無表情で携帯をカバンの中に入れた。彼女は今日そんな欲がないと思ったから。とにかく、やりたがらないのだ。

バスはキャンパスの入り口まで運転された。濃くて鼠色の霧に包まれた個々の学生は一列になって降りてから、それぞれの教室へ授業を受けに行くや、図書館へ勉強しに行くや、朝食を買いに行くなど。Sは急に目眩がするから、授業をサボって図書館へ休みに行こうと決めた。図書館にいる学生が少なくないが、ここの雰囲気はバスのよりずっとよかった。しかし、一人一人も勉強過ぎて、動きがゆっくりする丸い虫のように丸くたたんでいる。

彼女は自分の論文を出した。卒業の折りがもうすぐ来るから、彼女の論文も書かれてしまおうとするのだ。自分が書かれた論文を読みながら、今までの学習の過程を思い出した。

幼稚園のSはおやつ時間だけを楽しみにした。小学校は6年だから、この6年は長くて長くて、ヤモリのしっぽのような断ち切ったら再生して、断ち切ったら再生する。

また、中学校の時、彼女は名門の高校に通うと夢見たことがある。しかし、ある時期にアイドルのためには、気が狂ったほどあこがれすぎて、成績が子供の時に滑り台の上からすべり降りるように急激に下がっていった。けれども、彼女は気分が変わらずによかった。それは子供の時に滑り台の上からすべり降りるようからと言ったのだ。そのままのSは結局、「まあまあ行ける」学校に通った。しかし、当時のSは前の道をもう決めたから、悲しくもなく、気があせなかった。 

高校生になると、そのクラスの中で誰一人として彼女のユーモアが納得できなかったと気づいた。そのような世界はいくら退屈なものだ。自分が話す言語はクラスメートと完全に違うように誰も聞き取れなかった。すると、Sはみなも彼女の言いたがる事が納得できる世界に行こうと目標にした。。二年生の時、クラスは全部組みなおされた。今回、ようやくみなも彼女の言語が聞き取れる世界に戻った。その前の一年は異国旅行とすればよい。

Sは今勉強している大学が本当に好きなのだ。この大学も当時、Sの理想の学校だった。ところが、四年間にはあわただしく過ごしてきた。彼女は自分自身の次の目標はどこにあるかどうかわからない。自分の道はもうねじれたり曲がったりして、厖大な迷宮になったこととやっとわかった。彼女が迷ったのだ。ある時、この路を歩き続けると、出口が見えると思ったのに、途中その路には案外と壁があって、歩き続けられないようになった。したがって、彼女は引き返さなければいけないのだ。ある時、ようやく出口に着いたと思ったが、「ここは入り口だよ」と知らせた。

彼女はよく自分の前に立ちはだかっている大きい壁に泣く。しかし、涙が落ちるのは彼女ではなく、心だ。

よく考えてみると、今はもう人生の頂点かもしれないが、もっと上に登ることは無理だ。登り続けたら、谷の底まで落ちる。底もない穴に落ちるかもしれない。眉を顰めているSは「あの底もない穴に落ちたくない」と思った。時間をここに止めればよい。どうせ、今は彼女の人生の最も完璧な時期なのだ。いまのSは目標は何一つもなく、買いたがる服もなく、どこかに旅行するつもりもなく、将来にやりたがる仕事もない。将来と言うと、本当は「将来」がほしたがらないSにとって「いま」があれば十分なのだ。

Sは村上春樹の小説「風の歌を聴け」に、少年が最後に自殺したのを急に思い出した。これに基づいて、このストーリーは悲劇だと言い切ってはいけない。村上のこの小説はSにすばらしいインスピレーションを与えて、彼女の問題を解いたから、Sは興奮感が溢れた。


片付けた後、学校からバスに乗って、一番近い海岸まで行った。

海辺には大雨も降っているし、風も強いし。カバンから装丁された論文を一頁一頁で引き裂いて、そして空へ投げた。論文は一頁ずつの紙になり、海へ飛んでいって、海面に漂っている。

「きれいだな...」空を舞い上がっている紙と海面に漂っているのをニコニコと見つめながら、Sはゆっくり前へ歩いて歩いて、「風の歌を聴け」という小説をまた思い出した。海の奥深くにはもう一つのプラネットに通じるトンネルがあるかも知れぬ。彼女は歩けば歩くほど速い。あのプラネットを探し求めたがるからだ。

海面は腰まで。
海面は肩のとこまで。
海は……海は……

大きな波が襲ってきた。
Sは世界との繋がりが一切断ち切れた。すべてはひっそりとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

--完

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